現在私は住宅ローンを利用して自宅を所有しています。このことは、関連記事:私が現物不動産投資をしない理由でお話しました。
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図らずも自宅を所有することになってしまった私ですが、今回はこのことについて書いていこうと思います。
自宅は賃貸派か、所有派か
自宅不動産については、かつてより賃貸派・所有派の論争があります。私としては最終的には賃貸ではなく自宅を所有したい。ただし、「購入するのであれば、全額キャッシュで、または借入れするのであれば、極力少なくしたい」と考えていました。
つまり、資産運用により購入資金を工面できるまでは賃貸派、最終的には所有派ということになります。
これはローンを利用して金融機関に支払う利息がもったいないという感覚と、自分が株式投資の信用取引で痛い目をみていたために、借金についてかなりネガティブな考えを持っていたためでした。
私は、ローンを利用するのは最低でも不動産くらいで、自動車等は現金一括で購入できなければ持たない方がよいと考えるタイプです。当時の私は賃貸アパートに住みつつ、株式投資をして殖やしていく段階で、資金が十分ではなかったため自宅を購入することはさらさら考えていませんでした。
図らずも自宅をローンで所有するに至った
そんなこともあり、私の親がローンを払えなくなって、自分がローンを肩代わりすることになったときは、内心非常に腹が立ちました。
もともと親がお金に関してそういう計画が甘い感覚の持主だったので、潜在意識の中で反面教師にしていたかもしれません(親子関係が悪いわけではありません。むしろ仲は良いほうだと思います。金銭感覚については別の話になります)。
しかし、仕方ありません。自分が肩代わりすると決めたからには、ローンを返済していかなければなりません。
肩代わり当時、ボーナス払いなしの毎月16万前後の返済。自営業を始めてそれほど時間が経っていなかった私にはかなりきつい金額でした。毎月の返済額を減らすため、借り換えと一部繰り上げ返済を組み合わせることによって、毎月12万前後の返済に抑えることができました。毎月4万円の差額は非常に大きいです。
節約を考えるのであれば、まずは大物(住宅ローン)から。
幸い住宅ローンの貸し出し利率は下がる一方でしたので、借り換えのタイミングはまずまずといえました。
個人的なメリット・デメリット
自宅を持つことによって、
・ローンを利用することによって今後多くの利息を支払う必要がある。
・毎年固定資産税の負担がある。
・一部繰り上げ返済をしたことによって運用資金が減ってしまった。
という悪い点がありました。
逆に良かった点としては、
・住環境が良いため、安心して子育てができる。
・終の住処と思える基盤ができたので、更に仕事に精が出ることになった。
ということでしょうか。たまたま親の不動産の選択眼が良かったのです。
まあ、こういうことでもなければその時点で自宅を購入するということは考えられなかったことですので、もう前向きに考えるしかありません。
住宅ローン返済と資産運用は両立できるか
ファイナンシャルプランナーに相談すれば、「まとまった余裕資金ができればローンの返済に充てることが定石」、「繰り上げ返済をすればノーリスクでローン金利分の運用をしたのと同じ効果が得られる」とアドバイスを受けるでしょう。
しかし、住宅ローン利率以上の運用をする経験・自信があれば、必要以上に繰り上げ返済をする必要はないと私は考えます。繰り上げ返済のために市場から資金を引き揚げてしまうのはあまりにももったいないと思います。
資産運用は時間を味方につけなければなりませんので、長期間お金を市場に預けて置いてその利益を享受しなければなりません。
また、資産運用は最初からうまくいくことはありませんので、少額から始め時間をかけて勉強し、経験を積む必要があります。
ローンの返済を優先させるとせっかくの投資を実践する機会・時間を無駄にしてしまうおそれがあります。年齢を重ねてからあわてて資産運用を始めるのはリスクがあり過ぎます。
返済額を減らすため、やむなく一部繰り上げ返済はしましたが、私は株式投資による運用を続けました。
結果として、ギリギリ30代で持株を処分すれば住宅ローンを完済できる状態にこぎつけることができました。投資を続けたことの賜物といえるでしょう。住宅ローンからは解放されていないのですが(;´Д`)、当時なんともいえない開放感を覚えたのを記憶しています。
住宅ローンの返済と資産運用は両立できる、と私は考えます。今後も住宅ローンを返済しつつ、株式投資による運用を継続していく所存です。
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